水分のコントロール
Hotパーマをかけたあと、カールはキレイなのだけど、なぜかパサつく。
艶もないし手触りも悪い、、、
Hotパーマ後になぜパサつくのでしょう?
・還元不足?
・薬剤が強すぎた?
・酸化不足が原因?
みなさんこんにちは。
DEARU代表の優喜老師(古川喜章)です。
美容師をしていれば誰もが経験があると思いますが、
本日はHotパーマとパサツキの関係に迫ります。
まず最初にポイントになるのが、
"パサついているが、カールはキレイに出ている"
という点です。
カールがキレイに出ているということは、還元不足の可能性は低いですよね。
過還元という可能性ももちろんありますが、
多くの場合髪がパサつく原因は過剰な乾燥です。
順番に説明していきます。
Hotパーマ時に熱をあて乾燥させる目的とは
濡れている髪は側鎖の1つである疎水性結合が解離している状態ですが、
乾燥するにつれ徐々に結合してきます。
コールドパーマと違いHotパーマがドライ後にリッジが出やすくなる理由の1つに、
乾燥の行程により疎水性結合を結合状態で酸化ができるからです。
毛髪における水分とは
毛髪において水分を表す言葉に自由水と結合水があります。
吹雪の山の中でも髪が凍らずに風に靡くのは結合水があるからなのですが、
この結合水があるために、完全乾燥という言葉を水分率が0%という状態として定義することは極めて難しくなります。
さらに毛髪の表面なのか内部の水分率なのか?によっても変わってくるため、
ここではシンプルに我々が普段自然に髪が乾いている自然乾燥の状態を完全乾燥の状態として話していきます。
過剰に乾燥させるとなぜ髪がパサつくのか
過剰に乾燥させることによってパサつくのは、
変性や凝集が進むことにより歪みや隙間がより多くできるため髪が凸凹しているからです。
これがパサツキの原因となります。
毛髪1本の小さな歪みですが、
全体で10万本を超える歪みが発生することにより大きな差になります。
具体的な水分コントロールの方法
水分コントロールのポイント
・Hotパーマの特徴である乾いたときのリッジ感は最大限活用したい。そのために完全乾燥させたい
・過剰な乾燥はパサツキの原因となる
・設定する温度が高ければ高いほど乾燥してきてからの水分のコントロールは難しくなる
これらをまとめると具体的な解決法は2つあります。
①触ってみて乾いたと思ったらすぐに加温をやめる
感覚的な要素が強くなってしまいますが触ってみてカリカリになる前に加温を止めます。
乾いたと思ったら1本ロッド外して確認するというのも有効な方法です。
②中間水洗後に系統2を使用し熱凝集の発生を抑える
系統2に関しては熱のコントロールの記事にも書いてありますのでぜひ見てみてください。
熱のコントロール
いかがでしたでしょうか?
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今日も頑張ったねっ
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