タンパク変性の謎に迫る!髪を守るための熱凝集対策とは?
【前回のおさらい】
前回の続き:目に見えない毛髪内部のダメージ度合いを触って予測する方法
よく美容室業界ではたんぱく質の熱変性のことを卵で例えられますよね?
「生の卵が焼けたら変性を起こしてもう生の状態には戻せない」
という話は誰もが一度は聞いたことがあるとは思いますが、
・では毛髪においてタンパク変性とはなんでしょう?
・どう見極めればいいのでしょう?
タンパク変性している髪に対して昔はよく「より高温を使ってパーマをかけましょう」
と言われていましたが今はどう対応したらいいのでしょう?
そんな
なんとなくわかっているけどよくわからない
タンパク変性の正体に迫ります
みなさんこんにちは。
DEARU代表の優喜老師(古川喜章)です。
今日のブログを見ていただくと熱と髪との関係がより深く理解でき、
パーマの引き出しが増えること間違いなしです。
【熱変性とは?】
まずは、美容室での技術において高温を使う2つのメニューが
「Hot系パーマ」と「縮毛矯正」です。
毛髪というのは、熱を加えていくと変性が始まり、それが凝集していくことでざらざらしたり、チリチリしたり、硬さを感じるようになっていきます。
DEARUのパーマ剤を使っている美容師さんたちは髪質判断をするときに伸長度のチェックしていると思いますが、熱凝集している髪は引っ張っても伸びにくかったりひどいと切れたりしますよね?
カラーリングに関してもよく縮毛矯正を繰り返している髪にカラーリングをしたら思ったよりも暗くなってしまったという経験は誰もがあるとは思いますが、
凝集すると内部の構造に隙間ができるため、カラーリングをした時に染料が中に留まりやすくなることが原因です。
つまり、凝集はできる限り抑える方がいいのですが、
ここからは注意点と解決方法をお伝えしていきます。
【熱凝集対策のための目安温度】
熱凝集を考えるにあたりHot系パーマでは
濡れている状態(水分が多い状態)では100°が1つの目安となります。
100°を超えると凝集が起きやすくなると言われており、
温度設定をいきなり100°以上に設定している人、
または
応力緩和後に直接100°以上に温度を設定している人は特に注意が必要です。
【凝集を抑える方法①】
解決方法のポイントはいかに凝集させないようにするかになってくるのですが、
鍵を握るのが系統2になります。
系統2は凝集をさせにくくし、かつCMCを保護することで自由水が減るのを抑え水分を保持しやすい環境作りの手助けをします。
結果、柔らかいパーマの仕上がりが可能になります。
1剤を流した後、そのままシャンプー台で系統2を塗布し、全体によく馴染ませてから流してください。
使ってみると違いがわかると思うので、
まだ使っていない人はぜひ試してみてくださいね。
【凝集を抑える方法②】
変性や凝集の度合いはは水分量と熱の関係によるので、
徐々に温度を上げるという方法も有効になります。
60°10分放置後、75度7分→90°7分と徐々温度を上げていきます。
最終の設定温度は100°を超えないことがおすすめですが、髪が乾きにい時などは
70度5分→90°5分→110°5分と上げていきます。
【すでに熱凝集の影響がひどい場合は?】
初めてのお客様を施術する時などに、すでに熱凝集の影響がかなりありそうな
ケースってありますよね?
今現状では熱凝集した髪を元に戻すのは極めて難しく、
それなりの高音を使う必要があります。
ポイントは2つです。
①パーマがかかりにくいからといって還元剤は絶対に強くしないでくださいねっ
②中間水洗後に必ず系統2を使用し、状況に応じ100~120°を目安に高温で施術をします
熱凝集を抑えることで柔らかさ、みずみずしさを残しながらリッジのあるパーマが可能となります。
ぜひやってみてくださいねっ
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なぜ我々DEARUは商品だけを販売することをしないのか?
その理由とそこに込められた想いの部分も感じてもらえてら嬉しいです。
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今日も頑張ったねっ
あなたの優しさが誰かの笑顔に繋がっているよ
あなたの笑顔と、あなたの先にいるお客様の笑顔と繋がれることが我々の誇りです
ではまた