パーマ後どのくらいで髪を洗ってよいの? 現役美容師が真実を語ります

美容室でパーマをかけたあと、
「兩天不要洗頭(2日は洗わない方がいい)」
と言われたことはありませんか?
実際、私もお客様からよく聞かれます。
「パーマをかけたあと、2日はシャンプーしないほうがいいですか?」と。
パーマをかけたあとは、シャンプーをしてもいいのか、それとも避けた方がいいのか?
──今日は、その疑問に現役美容師の立場からお答えします。
結論から言いましょう。
今のパーマなら、洗ってOK。
むしろ洗ったほうがいいです。
パーマ後は洗ってOK。
むしろ洗うべき理由

パーマをかけた直後の髪には、
薬剤の成分(残留アルカリ)がまだ髪の中に少し残っている状態です。
この残留アルカリは、放っておくと髪の中でダメージ反応を進行させ、
乾燥・退色・手触りの悪化などを引き起こします。
つまり──
「洗わない方が長持ちする」どころか、洗わない方が傷むのです。
だからこそ、パーマのあとはやさしくシャンプーして残留物を落とすことが大切。
これが“髪を守る正しいケア”です。
「2日は髪を洗わないでください」はなぜ広まった?

では、なぜ多くの美容室では今でも「2日は洗わないで」と言うのでしょう?
理由はシンプル。
昔のパーマ理論が、そのまま残っているからです。
以前のサロンでは、薬剤を塗る前に
「栄養いれておきますね」と言って PPT(タンパク質)を前処理で入れることが多くありました。
確かに、この方法だとその場ではパーマはしっかりかかります。
でも──それは一時的に内部へ吸着しているだけ。
結合しているわけではないため、シャンプーすると流れ落ちてカールがゆるむんです。
だから当時の美容師たちは、
「洗うと取れるから、2日間は我慢してね」と言っていたわけです。
現代のパーマは、もう違う

今のパーマは、薬の成分やかけ方の仕組み自体が昔とはまったく違います。
仕上げの時点でカールがしっかり安定するため、
2日置かなくてもパーマが取れることはありません。
もし、シャンプーしただけでカールが取れてしまうなら、
それは美容師側の設計ミス。
お客様が悪いわけではありません。
補足:ただし、髪がもともと傷んでいる場合は、結合が弱くなっているため、
どうしても取れやすくなることがあります。
つまり結論
✅ パーマ後は洗ってOK。
✅ 残留アルカリを流すため、むしろ洗った方がいい。
✅ 「2日は髪を洗わない」は古い理論。
✅ シャンプーで取れるパーマは“かけ方が間違っている”。
「栄養いれておきますね」と言われたら──
要注意(笑)
結び
髪を守るのは“我慢”ではなく、“正しい知識”です。
昔の常識にとらわれず、
今の技術で壊さないパーマを選ぶこと。
それが、美しく長持ちする髪へのいちばんの近道です。
📩 パーマのご相談・ご予約は Instagram(@yoshimaaax)DM までお気軽にどうぞ。