ダメージレベルに応じた還元剤の濃度やpHの基準は存在する?
よくある質問:「どのダメージレベルにどの還元剤を選ぶべきですか?,
ダメージレベルに対して還元剤濃度やpHの目安はありますか?」
たとえば、ダメージレベル1なら「TG10%・pH9.5・アルカリ度7」、
ダメージレベル2であれば〇〇
ダメージレベル3であれば〇〇
など、具体的な基準を知りたいと考えている方も多いのではないでしょうか?
ですが、一律の基準は存在しません。
そして、実際に一律の基準を設けることは不可能です。
なぜなら、薬剤の選定や設計は毛髪の状態や施術の目的に大きく依存するためです。
プロの薬剤設計者が考えるポイント
プロの薬剤開発者は目に見えない毛髪内部の状態を知見とイメージで想像し、
次のような観点から薬剤を設計・選定しています。
- 還元の目的を定める
- 毛髪内のどの部分のSS結合を、どれだけの割合で、どのくらいの時間で還元したいのか?
- 還元剤とpHのバランスを調整する
- 使用する還元剤をどのpHで、どの程度イオン化させるのか?
- アルカリ剤の配合量を決める
- 還元の持続性を考慮し、どのアルカリ剤をどれだけの量配合するか?
これら以外にも以下のような項目が考慮されています。
- 放置時間の設定による優先順位
- 還元剤のミックス比
- ミックスジスルフィド対策
- システイン酸の対策
- 熱や酸による凝集防止策
還元剤の設計思想と実際のパーマ施術
薬剤は「どんな仕上がりを目指すか」「どんな問題を解決したいか」といった具体的な目的に基づいて設計されています。設計者ごとの意図やこだわりが反映されるため、製品の数だけ基準が存在すると言っても過言ではありません。
特に、ダメージレベル2、3、4、5の毛髪に対する施術では、薬剤設計者や美容師のスキルがとても重要になってきます。
ここが腕の見せ所です。
こだわりの薬剤選定がもたらす効果
理想のパーマを実現するためには、還元剤だけでなく以下の要素も重要です。
- 酸化剤
- 処理剤
- 質感向上剤
すべてを組み合わせて初めて、髪の健康を守りつつ、美しい仕上がりを得ることができます。
美しい仕上がりを目指して、選択を大切に
本日の内容はいかがでしたでしょうか?
薬剤選びや施術のプロセスは、一見複雑に感じられるかもしれませんが
その一つひとつが髪の健康と美しさを守るための重要なステップです。
だからこそレシピと技術の他に製品の特性を理解することが大切です。
あなたが手掛ける施術一つひとつが、お客様の笑顔に繋がります。
さらに知識を深めたい方へ
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次回もお楽しみに!
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